アレルギー疾患につきましては、気管支喘息や食物アレルギー、アレルギー性鼻炎および結膜炎、アトピー性皮膚炎を対象として診療を行っております。当院ではガイドラインに基づいた標準的な治療を行っておりますが、特に気管支喘息では呼吸機能の評価を定期的に行いながら、食物アレルギーではアレルギー検査や経口食物負荷試験を通じて過剰な制限、除去とならないよう配慮しながら、適切な治療方針の決定を行っております。また、当院ではスギ花粉症およびダニアレルギーの患者様に対して舌下免疫療法を実施しておりますので、治療をご希望の方は遠慮なくご相談ください。 なお、重症の食物アレルギーの患者様につきましては大阪はびきの医療センターや大阪府済生会中津病院などの専門医療機関へのご紹介、また治療が難しいアトピー性皮膚炎につきましては日本生命病院皮膚科やなかむら皮膚科（医療センター岡崎橋内）との連携により適切に対応いたしますのでご安心ください。

血液・腫瘍性疾患につきましては、クリニックで対応できる疾患は限られますが、貧血や遺伝性球状赤血球症、（自己免疫性）好中球減少症などの疾患に対応いたします。貧血は多くが成長や栄養状態に伴う鉄欠乏性貧血によるものですが、まれに先天的な要因によるものや白血病などの悪性疾患が隠れていることがあります。顔色が悪い、疲れやすい、また鼻血が止まりにくいなどの気になる症状がある場合には早めに、遠慮なくご相談ください。また、リンパ節が腫れている、皮膚などに腫瘤を触れるなどの症状についても、可能な限り検査による評価を行った上で専門医療機関へのご紹介を含め適切に対応いたしますので、こちらも早めに、遠慮なくご相談ください。

子どもの心に関する問題は、特に昨今の子どもたちを取り巻く環境の変化から年々顕在化してきております。それぞれの背景を十分にお伺いし、理解した上で向き合っていくことがとても重要です。出来るだけ時間をかけてお話を伺うことで、少しでも気持ちが軽くなるお手伝いができれば幸いです。なお、発達検査が必要と考えられる場合や状況によりさらに専門的な対応が必要と判断した場合には、なかいクリニック（医療センター岡崎橋内）など児童精神領域の専門医療機関へ適切にご紹介いたします。一方で、不登校につながることもある心身症は、決して見過ごすことのできない子どもたちのサインとも言えます。中でも起立性調節障害（ＯＤ）は、朝起きるのがつらい、だるい、ふらふらするなどの症状はもちろん、頭痛やめまい、乗り物酔いなどの症状から気付かれることがある比較的頻度の高い自律神経系の疾患です。身体的要因のほか精神的、環境的要因によっても起こることがありますが、決して「さぼっている」と勘違いされることでどんどん学校に行けなくなるような状況があってはなりません。当院ではこうした症状で受診された患者様に対して、十分な問診とＯＤテストなどの検査結果を基に適切な診断および治療方針の決定を行っております。気になる症状がありましたら些細なことでも遠慮なくご相談ください。